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アストニッシングX-MEN [X-MEN]


アストニッシングX‐MEN:ギフテッド

アストニッシングX‐MEN:ギフテッド

  • 作者: ジョス ウェドン
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2010/04/30
  • メディア: 大型本


まだ読んでなかったんかいと言われそうですが
ようやく読みました。

X-MENのコミックスって湿っぽいイメージなので
どうかなーと思ってたんですけど
シナリオがジョス・ウィードン(アベンジャーズの監督)で
ジョスがキティやスコットがお気に入りだと聞いて
いっちょ読んでみようか、という気になりました。

表紙は地味ですが中身は地味ではありません。
コミカルでウィットが効いてて、
特定のキャラの持ち上げ過ぎとか
落とし過ぎとかそういうのは全くなく
読んでて不快になることはまったくありませんでした。

X-MENのコミック読みたいけどどれがいいかなー、
という人にうってつけです。

はg…エグゼビア教授が消息を絶ち学園が破壊しつくされた後、
スコット(サイクロップス)とエマが中心になって学園を再建。

再建された学園の教師として招かれたキティ(シャドウキャット)が
学園に到着するところから物語は始まります。
エマ先生が入学式のスピーチで
「ミュータントは憎まれている。
 だからこそ、人への敬意を忘れず、諍いは避けるよう努めるように」
と生徒たちに話したんですが
スコットとローガン
 原因:ローガンがエマと一緒に朝寝を楽しんでるスコットを揶揄した
ローガンとビースト
 原因:人間になりたいとこぼすビーストの神経を
    逆撫でするようなことをローガンが言った)
の喧嘩が絶えず
何かあるたびにデンジャールームが先生達の反省会に使われる始末。

一方
スコットは
「今こそ、X-MENが社会貢献できることをアピールすべきだ」と提案し
スコット、エマ、ローガン、ハンク、キティがメンバーの
スーパーヒーローチームが活動を開始しました…が

時を同じくしてロン博士なる人物が
「ミュータントという病」を治療する治療薬「キュア」を開発したことを発表。
学園からも生徒の流出が始まり、X-MENの間にも動揺が走ります。
「キュア」の開発・頒布にはS.H.I.E.L.D.も一枚噛んでいることがわかり、
X-MENとS.H.I.E.L.D.の間にも微妙に亀裂が入ります。

その渦中でハンクがロン博士から提供されたサンプルや
それに付随する情報から
「キュア」の開発時に
ある人物を実験台にした非道な人体実験が行われていたことが明らかに。
X-MENたちは「キュア」の拡散防止と実験台にされた人物の救出のために
動き始めることになります。

このお話では実験台の救出、
キュアの開発中断、
ミュータントを「キュア」するきっかけを作った宇宙人による
地球上のミュータントへの介入の阻止 までが描かれています。

最後、エマと「誰か」のちょっと曰くありげな会話を見せて終劇。

過去の軋轢のせいで
エマとキティは反りが合いませんが
エマは「自分を信用していない人物に見張ってもらう必要があるから」
という理由でキティを今回のチームに入れてもらうよう
スコットに頼んだとかなんとか。
…エマ、自分が良くわかってるね。

キティもエマに対して自分の言葉できちんと
自分がエマに抱いている感情を伝えるところがいい。
「読めばわかるでしょ?」と丸投げしない、というところが。