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運命のコイン [本]


運命のコイン(上) (新潮文庫)

運命のコイン(上) (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/27
  • メディア: 文庫




運命のコイン(下) (新潮文庫)

運命のコイン(下) (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/27
  • メディア: 文庫


ソ連から母子で船に密航して亡命を果たした少年の

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クリフトン年代記〜剣より強し(上巻) [本]

今回は上下巻ではなく上巻だけです。

危機を乗り越えて、幾分危うさを抱えながらも
なんとか成功へ舵を切ろうとした矢先に
クリフトン家やバリントン家の人々が
おのおの違う形で失意に襲われる展開になっています。

詳しくは読んでのお楽しみですが、
失地挽回を目指して邁進した結果
本来一番大事であるはずものが
手をすり抜けていくというのはなんとも皮肉というか。

でもぜーんぜん同情できない。そういう筋立てです。
百年の恋も醒める瞬間って、あるのわかるから。

あといわゆる「敵」側の女性陣の狡猾さが
毒々しいまでに際立ってます。
プリシラ嫌いだ〜。

FIFAの汚職の内幕を暴いた本が… [本]

出版されていたので店頭で手に取ってパラ見したんですが
ドイツでの接待描写のシーンがやばすぎて買うのやめました。
これでもか
 これでもか
  これでもか

おいしそうなバイエルン料理が出て来る食事会の描写があるのです。
恐ろしい飯テロでした。

FIFA 腐敗の全内幕

FIFA 腐敗の全内幕

  • 作者: アンドリュー ジェニングス
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/10/30
  • メディア: 単行本


飯テロに屈しない決心がついたら読んでみようと思います。

それにしても、ベッケンバウアーが調査対象になったというお話も
ニュースで出ていましたけれども
DFBで汚職がなかったわけがないよなーと思っています。
というのも、DFBのメインスポンサーはaddidasやメルセデス・ベンツなのですが、
このaddidasがくせ者。

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つけナイトブラ [本]


寝ながら美乳 つけナイトブラ―寝るときノーブラなんてNG ! (主婦の友生活シリーズ)

寝ながら美乳 つけナイトブラ―寝るときノーブラなんてNG ! (主婦の友生活シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2015/03/13
  • メディア: ムック


えーと…
標高の半分が
張り出しすぎた肋骨と
比較的しっかりついた大胸筋という残念な状態ながら
少々大きめの子を養っている関係上
ちゃんと良いコンディションはキープしたいなあ…と思ったので購入。

○形状キープ
×肩が凝る

ですかねー。
中山式の猫背矯正ベルトってあるじゃないですか。
背面の形状があれによく似てます。
装着した時はゆとりがあるように感じますが
朝起きたときには
寝てる間、背中の方がブラと戦い続けたようで、
なんか背中重いねーって感じになってました。
多分、つけてる間は
肩甲骨とかあまり自由に動けないんだと思う…。
睡眠中って、身体の凝りをほぐす時間でもあるから
固まるのはあんまりよろしくない。

形状キープは文句なしによいです。
ワイヤー入ってないのにキープできるのは嬉しい。

というわけで、
背中が固まらない程度に、ほどほどに使っていこうかなあと思います。
肩まわりのストレッチや小胸筋のストレッチと併用するのがよさげです。

2015/8/12追記
二三回、つけて寝るのを繰り返したら肩凝らなくなりました。
人間って結局慣れるようにできてるらしーです。

さすがに、これはないだろう [本]


読むだけでやせる女医の言葉―2000人のダイエット指導から生まれたアドバイス!!

読むだけでやせる女医の言葉―2000人のダイエット指導から生まれたアドバイス!!

  • 作者: 浅原 哲子
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2015/01/01
  • メディア: -


こんな本が近所のセブンイレブンにありました。
読むだけでやせる、ってなんぞ?
当然買いませんでした。
読んだだけでやせた人がいたら是非お目にかかりたいものです。

クリフトン年代記〜追風に帆を上げよ [本]


追風に帆を上げよ(上): クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)

追風に帆を上げよ(上): クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/03/28
  • メディア: 文庫




追風に帆を上げよ(下): クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)

追風に帆を上げよ(下): クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/03/28
  • メディア: 文庫



第三部で生死が不明になった人物がどうなったかが明らかにされる一方
バリントン家やクリフトン家に対する
マルティネスの報復は苛烈を極めていきます。

さて、昔のアーチャーなら
お金の恨みはお金で、
名誉の恨みは名誉で取り返すのがセオリーで
命のやり取りは戦場のような場所に限られることが多かったんですが
今作では情け容赦なく血の雨が降ってます。

恐ろしい事に、復讐の鬼と化したマルティネスは
ブチ切れてても頭は冴えてて状況判断が正確。
アルティメットインテリヤクザ とでも言えばいいんでしょうか。
荒事から仕手戦までやってのけるんで、
普通の神経してたらこういう手合いとは戦う気にはなれないだろうなあ
と思います。

バリントン&クリフトン陣営のマルティネスに対する攻撃も
政府筋が支援していることもあって
半ばスパイ戦のような様相を呈していますが
それを力でどっかんどっかん引っくり返してくるから性質が悪い。

下巻も後味の悪い結末、というか次への引きが強い終わり方になっています。
手に汗握ってください。
あ、そうだ。
上巻には日本人にとっては
ちょっとしたお楽しみ?になるエピソードがあるかもしれないですね。
アーチャーはあの会社、好きなのかなあ。
にしても、
商船のブリッジを艦橋と訳すのはどうなんでしょう、
戸田提督。

ネタバレはこっちに追い出しました


平和を破滅させた和平 [本]


平和を破滅させた和平―中東問題の始まり(1914‐1922)〈上〉

平和を破滅させた和平―中東問題の始まり(1914‐1922)〈上〉

  • 作者: デイヴィッド フロムキン
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本




平和を破滅させた和平―中東問題の始まり(1914‐1922)〈下〉

平和を破滅させた和平―中東問題の始まり(1914‐1922)〈下〉

  • 作者: デイヴィッド フロムキン
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本



今日の中東問題のはじまりは米英の中東政策に問題があったわけですが
そのあたりを深く知るために読んでみたい本です。

上巻423ページ下巻が920ページもあるんですよねえ…。
とりあえず上巻だけでも、読んでみるかなあ。

○○(国名)文学の分類が謎 [本]

ツヴァイク『マリー・アントワネット』。

マリー・アントワネット〈上〉 (岩波文庫)

マリー・アントワネット〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: シュテファン・ツワイク
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1980/06/16
  • メディア: 文庫


岩波文庫ではフランス文学に分類されているこの本。
てっきりフランス語で書かれてるのかと思ったんですが
原著作者はオーストリア人です。
しかもドイツ語で書かれた本なので
本当は広義のドイツ文学なんじゃないかと思うのですが
なんでフランス文学なのか。

…と思ったけど

怪談――不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫)

怪談――不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫)

  • 作者: ラフカディオ・ハーン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


小泉八雲の『怪談』はイギリス人が英語で書いた短編小説集だけど
イギリス文学扱いではなく日本文学扱いでした。

なんか基準がごちゃごちゃですね。

クリフトン年代記〜裁きの鐘は [本]


裁きの鐘は(上): クリフトン年代記 第3部 (新潮文庫)

裁きの鐘は(上): クリフトン年代記 第3部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: 文庫




裁きの鐘は(下): クリフトン年代記 第3部 (新潮文庫)

裁きの鐘は(下): クリフトン年代記 第3部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: 文庫



新刊、出てました。逆恨み復讐劇スタート!です。
まだざっくりとしか読めてません(提督業と読書を両立させるのは難しい…)が
上巻はとりあえず読了。

第一部の主人公が
少年時代のハリー・クリフトン…と見せかけて母メイジー、
第二部の主人公が
大人になったハリー、エマ・バリントン、ジャイルズ・バリントンたち
第三部の主人公は
中年期にさしかかったハリーではなく
ハリーの息子のセバスチャン。
という形で順調に世代交代が進められています。

世代が変わると当然のことながら
温かく見守ってくれていた両親や祖父母との別れが近づいてくるわけです。
第三部では、エマとジャイルズのお母さん、
エリザベス・バリントンが亡くなりました。
その後が非常によろしくないというか
女が関わってくると骨抜きにされるジャイルズ君が
遺産目当ての美女、ヴァージニアに振り回されてえらいこっちゃでした。

ジャイルズは本当にお父さんの子だねえ。
困ったものです;

まあそれでもハリー、エマ、ジャイルズの友情はなんとか保たれてます。
エリザベスが生前に
ヴァージニアの化けの皮を剥がすトラップをしかけておいたおかげで
ヴァージニアは逃げちゃいました。
やれやれ…。

って、これ以上書いたらネタバレになるからやめときます。

ところで戸田さん、鎧袖一触 ってなんですかー(すっとぼけ)

世界超恐慌の正体(長文注意) [本]


世界超恐慌の正体【コーポラティズム vs  国民国家の最終戦争】 (晋遊舎新書 S08)

世界超恐慌の正体【コーポラティズム vs 国民国家の最終戦争】 (晋遊舎新書 S08)

  • 作者: 安部 芳裕
  • 出版社/メーカー: 晋遊舎
  • 発売日: 2012/09/15
  • メディア: 新書



恐ろしく扇情的なタイトルですが
貨幣経済の本質
信用創造で膨れ上がる実体を伴わない金融資産
そして、世界の景況は操作可能であるという実例を列挙した
読みやすくわかりやすい
現代の金融資本主義の危うさについて書かれた本でした。
但しこの本、
事実を切り貼りして都合の悪いところを端折ってるところが
あちこちにあるので、気になるところは
きちんと調べて裏取っておいた方が良いかもしれません。

<閑話>
植民地経営や銀行業務はイエズス会もやってたよネー。
というか、植民地収奪とキリスト教の殴り込み布教はセット販売で
イエズス会の坊主は実質的にはスパイだった。
幕末期の長州ファイブのイギリス留学は
天正少年使節団のローマ留学に重なって見えます。
まあ、そっちはキリスト教の禁教令と鎖国で頓挫したけど、
プロテスタント&ユダヤ金融資本連合は
カトリックの強欲布教のやり方に倣っているだけっていう見方もできますよ?

<閑話休題>
さて、怖いことに
この本に書かれていることは現在進行形で動いています。
今も昔も軍需産業はお金になるってことはわかってたけどさぁ
戦争って借金してまでやるものか?

しかも、お金貸す組織と武器売る組織は本質的に
同一の基盤の上に立ってる、同一人物。
えげつないことこの上ありません。
借金した相手にお金払って武器買って
その一方で借金返し続けるなんて滑稽すぎるよー。
文字通り、マッチポンプです。

<閑話>
ああ、日本国内にも昔そういうのいたな…確か境衆とかいう人たち

<閑話休題>
英「同盟国のよしみだ。ロシアと戦争するときには
お金も貸してあげるし、軍艦だって用意してあげるよ!」
米「うちもお金貸してあげるよー。やったれやったれ」

日本、日露戦争に勝利するもそれに見合うだけの権益を得ず。
残ったのは借金の山!
なんとか満州鉄道の敷設と運営はできたけど
そこにエドワード・ハリマンという
「マクドナルド商法」
〜競合他社が潰れるまで自社は安売りして他社を潰す。
 他社が潰れたら二束三文で買いたたいた後、一斉値上げして
 消費者から搾り取れるだけ搾り取る鬼経営をする
の元祖みたいなことをする人が

「共同経営しようよ。もちろん、お金は貸すよ」とか持ちかけて、協定を結んだそうな。
(ハリマン氏は日露戦争のときの対日本債権者の一人)
が、小村寿太郎が怒ってその協定破棄させたので満鉄は乗っ取られずにすんだとか。

…マクドナルドの場合には
値上げされてももっと手頃な値段で食事できる他店に行けばいいだけだけど
鉄道で同じことやられたらどうにもならんよね…。
小村が怒るのも無理ない。
だけどねー。
小村がモルガン商会(こっちも極悪金融鉄道屋)の意を受けて
ハリマンとの協定を破棄させたという経緯もあったようで、
なにが良くてなにが悪いかよくわからないぞ、と。

そんなこんなで、日本は赤字ぴーぴー。
そして日本の燃料備蓄があと二年分になった頃のこと

米「我が国の国民は何人たりとも戦場に赴くことはない(キリッ)」

日「借金の取り立て厳しい。てゆーか、年収の○倍の借金なんて返せないよ。
もう大陸に進出しなきゃどうにもならないよ」

英「日本がお金返してくれないんだよねー。
ドイツとの戦争もなかなか終わらないし、アメリカ君なんとかしてくれない?」

そこでアメリカはドイツの艦船に軍事的圧力をかけて
ドイツから攻撃してくんないかな作戦を展開する。
でもドイツは挑発に乗らなかった。
この本には載ってないけど、
アメリカにはナチスのお財布になってくれてる資本家がいたから。
ブッシュさん家です。ドイツ相手に武器も供給していました。

米「そーだなー。日本がこっちに仕掛けてくれれば、
日本とドイツが同盟してるから、ドイツに宣戦布告できるんだよねー」

米「日本の空母は10隻。うちは7隻。ちょっと分が悪い。
でも2年あったら(日本の備蓄が尽きる頃には)うちは100隻ぐらい作れるか。
いっちょやったるわ。蘭さん、日本への資源供給止めて」

蘭「あいよー」←インドネシア〜インドシナ界隈の宗主国様だし

以下略

この本には書かれていませんが、
日露戦争の借金を日本政府が返済し終えたの、
昭和61年のことだっていうからなー。
恐ろしい…。
http://matome.naver.jp/odai/2136214578373977801

そして今も戦争をなくす気なんか更々ない国が
国連の常任理事国だもん。
今もウクライナでお金と武器のやり取りが続いてます。
不毛すぎですね。

読んで損はなかった。
でも、どうすれば1ミリぐらいでもマシな世界になるのか
正直わかりません。
残念なことに、
小村寿太郎も高橋是清も今の日本にはいないからねぇ。