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怖い話…なのかな [想い出語り]

中学校の修学旅行の最後に宿泊する日にあった出来事です。

フォークダンスを踊る企画があって、みんな踊ったわけですが、
組んだ男子のうちの一人が手繋いでくれなかったんですね(他の子は繋いでくれた)。
「修学旅行でこんなことしなくてもいいのに…嫌な思い出になるなー」と思いました。

その夜の宿泊地で、
六階の窓から誰かが転落したということで大騒ぎになりました。
別棟の二階屋上の物干し場まで落ちたけれども、幸い命には別状はありませんでした。

落ちたのは、手を繋いでくれなかった男子。
落ちた理由を問われても本人は頑として言わなかったそうです。
お酒でも飲んでたんじゃないか、と言われてますが真相は闇の中です。

彼は腰と脚と足を骨折して入院。
学校に出て来るまで三ヶ月ぐらいかかったけど、
受験には間に合ったのが不幸中の幸いかなあ。
でもほんと、頭から落ちなくてよかったって感じですよね。
頭からだったら、亡くなってたでしょうから。

で、私的に一番怖かったのは、
転落騒ぎのおかげで
フォークダンスの時に嫌だなあと感じたことと、
そのことが修学旅行の思い出になっちゃったら嫌だなあと思った…ということを、
ごく最近まで綺麗さっぱり忘れていたことかなー。
自分の記憶が当てにならないのって、なんか怖いです。

あの騒ぎのせいでほんとに忘れてました。
思い出したのは今年になってから。こういうこともあるもんですねー。
人間って記憶に蓋をするのがとても上手い。