SSブログ

寝言は寝て言うものですけれどもね [雑感]

愛などというものはこの世には存在しません。
あれは人が自分の中にある雑多な情動につけたレッテルみたいなもので、
その結果引き起こされる悲劇や喜劇の言い訳に都合良く使われるだけのもの。

あるいは、なんとなく他の人とそれを共有することで
自分が孤独ではないと思い込むためにある。
愛とは自分が寂しくならないための概念。

正しく愛が存在するのであれば人は殺し合ったりなどしないはず。
愛しているという理由で奪ったり傷つけたりもしない。
結局その真ん中にいるのは「自分」であり、
自分を取り巻くコミュニティである。
そしてそれの外側には壁があって、守ったり排除したりする。

つまるところ、自分(たち)のために愛がある。

自分の中にあるのが愛。
その愛を分かち合えると思っているとしたらそれは幻想です。
なぜなら人によって自分の中に抱えこんでいる愛の形は違うから。

テトリスのパーツみたいにうまいこと組合わされば
繫がることはできるかもしれません。
でも境目は消えないし消せないし
どこまでいっても、人は一人。

慈しみと身勝手な愛なら私は前者を選びたい。
まだそちらの方がマシだから。