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特命調査・慶長熊本 [刀剣乱舞]

今までの特命調査で一番面白かったです。

歌仙さん抜きの編成
修行前の歌仙さんが加わった編成
修行後の歌仙さんが加わった編成
の3つのパターンでそれぞれ違う会話を見られてよかった。

加えて今まで特命調査の舞台装置の一部にすぎなかった
敵のラスボスがきちんと物語に登場する人物として
その役割を果たしてくれたのが嬉しかったです。

…まあおそらくはガラシャの話が書きたくて
歌仙さんを初期刀の一人にしたというのは
当然あるんだろうなあ…と思いますけれども。

今回の隔絶された世界は西軍が勝利したどころか
キリシタンが勝利した世界で歌仙さんのセリフからは
細川忠興がもう亡くなっていることがわかります。

おそらく東軍が勝利できなかったことの原因は
彼女が死なずに連れ去られたことが大きかったことは
キリシタンたちが彼女の身柄を確保していたことからも
うっすらと察せられます。

忠興に先立たれたことでこの物語の中のガラシャは
夫を愛していたことを自覚したのかもしれませんが、
敵のキャラが語ることがないゲームなので
彼女自身の言葉としてその想いが語られることはありませんでした。

ラスボス戦の背景の絵から「そうなんだろうなあ」と
推測することしかできません。

死に場所を得ることもできず帰る場所もどこにもない状態で
弟を自称する謎の青年に連れられて逃げまわるとか
どんだけしんどいかな。

それぞれの本丸でみなさんの自由な物語を紡いでください、
というこのゲームにしては珍しく
特命調査の中での細川忠興・ガラシャ夫妻の関係については
譲れませんよ、ということが明確に打ち出されましたね、と。

しかしなんというか歌仙さんが愛について語るのって
なんか不思議な感じがします。
あなたは愛がどういうものかわかってるの?という意味で。
まあわかるようになったんだろうなあ、と思うしかないんでしょうか。

それにしてもほんとに歌仙さん、
修行後の成熟具合がとんでもないですね。
忠興が肥後に入ったのが1632年で亡くなったのが1645年だから
下手すれば10年ぐらい修行してたかもしれないわけです。
長い。
人見知りなんか嫌でも直るというか、直らざるを得ない。
ので、普通に初めて会う人ともまともな会話ができるようになったし
距離感の保ち方も上手になったようです。

大人らしい包容力があるように感じられるところが
好きになったきっかけなので、ますます好きになりました。