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ガイ・トレンザム [本]

なんかガイ・トレンザムで検索かけてる方がいらっしゃるようなので
彼について少々。

ジェフリー・アーチャー作の『チェルシー・テラスへの道』に登場する
名家の跡取り息子です。
小説には中盤(主人公であるチャーリーと幼なじみであるベッキーが
10代から20代になる頃)に登場します。
ベッキー(レベッカ)は彼と恋に落ちて(ベッキーだけが、ですけどね)
あの手この手で籠絡されてガイの子供を身ごもってしまうわけですが
ガイは彼女を落としたらポイ捨てしてしまいました。
元々、下町出身のユダヤ人女性とは結婚する気なんかなかったんです。

一方、ガイは主人公のチャーリーとは軍隊で関わり合うことになります。
第一次世界大戦が始まったときに同じ連隊に所属することになったんですが、
チャーリーはガイが戦場で窃盗を働いているのを目撃したことで
ガイから命を狙われるようになります。
(一緒に目撃した友人は、戦闘時にガイに射たれて殺されました)

こんな具合であちこちにトラブルの種を蒔いて歩くのが
ガイ・トレンザムという男でした。
でも彼自身の出番はそんなに多くはありません。途中でフェードアウトします。

彼を溺愛していた母親(ミセス・トレンザム)の方がよっぽど厄介で
チャーリー&ベッキーが何か大きな取引をきめようとすると
その度に力の限りを尽くして妨害をしかけてきました。
(無実の息子がチャーリーに陥れられたと思い込んでるんで、処置なしです…
ガイの父親はとても良い人なんですけど、母親は ひどい の一言)

『クリフトン年代記』のヒューゴーと
『チェルシー・テラスへの道』のガイ。
アーチャー作品のだめんず(これ、もう死語?)の双璧をなしております。
機会がありましたら ガイのだめんずっぷりも
小説でお読みになってくださいませなのです。

ジェフリー・アーチャー『クリフトン年代記』 [本]

アーチャーの最新作、出ているとは知らなくて
今週一気に四冊読みました。

時のみぞ知る(上): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)

時のみぞ知る(上): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/04/27
  • メディア: 文庫



時のみぞ知る(下): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)

時のみぞ知る(下): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/04/27
  • メディア: 文庫



『チェルシーテラスへの道』『ケインとアベル』系列の、
フィクション長編小説です。
『チェルシーテラスへの道』の悪役、
ガイ・トレンザムも裸足で逃げ出すような
狡猾かつ小心な悪役が出てまいります。
第一部は総括するなら
肝っ玉母さん細腕繁盛記 です。
悪役にこれでもかこれでもかと痛めつけられますけどねー。

婚外子、貴族、寄宿舎、無二の親友
そして 二回の世界大戦 と
アーチャー作品ではいつも出て来るような設定が盛りだくさん。
正直「またかよー」と思いましたが
第一部のラストが主役の誤認逮捕という形で
次に上手に引っ張る感じで終わっているので、
第二部も読むことにしました。


死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)

死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/09/28
  • メディア: 文庫



死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)

死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)

  • 作者: ジェフリー アーチャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/09/28
  • メディア: 文庫


さて、タイトル。
『死もまた我等なり』ってなに?と思って検索かけたら
真宗大谷派の方の言葉
「生のみが我等にあらず、死もまた我等なり。我等は生死を並有するものなり。」
を使ったようです。
聖書ならまだわかるんですが、
浄土真宗の言葉を引いて来るあたり、微妙に違和感。
原題は THE SINS OF THE FARTHER. 父の罪業。
うーん。やっぱりこの翻訳者さんのセンスは理解できない。
そのまんまなタイトルでも良かったんじゃないかと。
第一部でも「クリフトン吊り橋(Clifton Suspension Bridge)」とか、
ググらないとわからないネタに注釈がついていなかったりで、
痒いところに手が届かないのは相変わらずでした。
あと、桃色小説で使うような単語、
そのまま使わない方がいいんじゃあないかと思いますよ!

あ、話の中身はおもしろいです。
主人公が司法取引を持ちかけられて罠にはめられて…というのは
著者の実体験の再現。
主人公は恋人の奔走によりその才覚を世に知らしめ
名声を得ましたが
なんか敵も作っちゃってる雰囲気がひしひしとします。
第三部でちょっと痛い目見そうな予感…。

この先、ハッピーエンドはやってくるのでしょうか?

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空白の戦記 [本]

地震が起きれば「関東大震災」
津波が起きれば「三陸地震大津波」
ヒグマ遭難が起きれば「羆嵐」が増刷される。
そんな吉村昭氏の戦記もの短編集です。


空白の戦記 (新潮文庫 よ 5-9)

空白の戦記 (新潮文庫 よ 5-9)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/04/28
  • メディア: 文庫



今年は「風立ちぬ」が上映されたことや
ゲーム「艦隊これくしょん」が快進撃中なこともあってか
帯付き平積みでございます。
目次の「艦首切断」を目にした瞬間そのままレジに行きました。
そんな私ももう提督に着任して一ヶ月半ぐらいですねえ…。

◆艦首切断
「第四艦隊事件」に基づいた短編。
最も甚大な被害を被った
第四水雷戦隊(センターは那珂ちゃん)の描写が緻密に描かれています。
この事件、「失敗百選」のサイトに
睦月、初雪、夕霧の破損状況の図があるので
読まれた方は是非そちらもご覧ください。

事件の二ヶ月前には艦隊毀損の懸念が確認され
上にも報告されていたのに
華々しい観艦式を行うことを優先した総務部が
報告を握りつぶしました とか最悪。
経営企画部門、総務部門は現代社会においても
現場のことなんか知らん顔ですからねー。
なんか福一みたいですよ。本当に。

◆顚覆
「第四艦隊事件」に先だって発生した
水雷艇・友鶴の顚覆事故の顛末が綴られております。
過積載で復元力が低下した友鶴が横波を受けて顚覆。

艦艇の数が軍縮協定で増やせないんだったら
各艦を重武装させればいいじゃないのという
今の日本の労働環境をも想起させるような内容になっております。
こちらも「失敗百選」に艦隊復元の力学図とかがあるので
興味のある方は是非。

◆敵前逃亡
米軍の捕虜となり、友軍への投降勧告をするよう命じられた
少年を待ち受ける運命とは…。
フィクションでよかった。

◆太陽を見たい
沖縄で決死隊として戦った女性に取材した
凄惨な沖縄戦の物語。
爆薬背負って敵地に看護学生が飛び込むとか
まともじゃないよ…。
今のアラブ諸国での自爆テロは
正気の沙汰ではないと思っていたけど
正常な思考ができる状態なら
出口のない戦争を継続することはできないのだろう、と感じました。

…では、戦争を終わらせられる立場にいたはずの人たちは
一体何をしていたのでしょうね…。

他二編「最後の特攻機」「軍艦と少年」は
人の心の有り様と生き方との折り合いつけることのを難しさを
考えさせられずにはいられない内容でした。

読後感は当然のことながら爽やかではありませんので
気力が充実しているときに読むのがよろしいかと存じます。

デュマ「ボルジア家風雲録」 [本]


ボルジア家風雲録 (上) 教皇一族の野望

ボルジア家風雲録 (上) 教皇一族の野望

  • 作者: アレクサンドル・デュマ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2013/08/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ボルジア家風雲録 (下) 智将チェーザレの激闘

ボルジア家風雲録 (下) 智将チェーザレの激闘

  • 作者: アレクサンドル・デュマ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2013/08/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ボルジア家のドラマが放映され
漫画「チェーザレ」の連載がされ
今年はルネサンス美術展の開催が目白押し
という巡り合わせのせいか
2013/8に大デュマの筆による「ボルジア家」の物語が刊行されました。
あまりデュマらしくありません。
目の前にその人本人がいるかのように
人物の性格や心理を細やかに描くのがデュマの作風の一つだと思うのですが
この作品ではそれがありません。
でもなんとなーくわかりました。
デュマがこの作品に出て来る人に対する愛情を持っていないから、だなと。

ロドリーゴ、チェーザレ、ルクレツィアが悪の枢軸というステレオタイプの上に
「このシーンが書きたかったんだな」と思われるシーンが出て来て、
そういったシーンのつなぎのところでは歴史的な背景が淡々と描かれてます。

ロレンツォ・メディチやロドリーゴの死、チェーザレの脱走のあたりは
情景描写が実に細やかです。

でも歴史考証は正確さに欠けます。
ガンディア公が
チェーザレの兄ペドロ・ルイスとチェーザレの弟ホアンの二人いるのに
デュマの小説ではフランチェスコなるチェーザレの兄として登場し、
チェーザレによって謀殺されてます。

チェーザレによって拐かされたドロテア嬢は殺されていないのに
アストール・マンフレディと一緒にティベレ川に浮かびます。

チェーザレの従兄のホアン・ボルジアまで
ロドリーゴとルクレツィアの親愛を勝ち得たという理由で
チェーザレに毒殺されてるっていうのはやりすぎです。

チェーザレによる
殺しのリストみたいになっちゃってますよ、この小説!

そしてシャルル8世の行動は結構沢山書かれているのに
彼の行動の背景になったオーストリアとフランスの関係については
極力触れないようにしています。
(ルドヴィゴ・スフォルツァの件も思い切りぼかされてる…)

なので史実に沿った話が読みたい方はこの本は読まない方がいいです。
デュマって基本的に見て来たような嘘を書く達人ですからねー。
もちろん、エンターテイメントとしては、それでいいと思います。
その「見て来たような嘘」が面白くなかったのです。残念。

熱烈に漫画「チェーザレ」を愛している人にもお勧めできないかなー。

良いところは…
時系列はとてもわかりやすく書かれているので
流れだけざっと知りたい人にはお勧め。
アラゴンとフランスの相関が理解しにくいと思う人にもお勧め。
(当事者国=フランスでないと書けないところですね、これは)

んで、なんでこんな話をデュマが書いたのかしら、
書いててつまらなかったんじゃないの?
と思いましたが
デュマがこの作品を書いた時期(1839〜1841)が
丁度19世紀初頭に始まるイタリア統一運動の時期と重なってました。
つまり、今イタリアという統一国家が生まれようとしているけれども
そもそもイタリアってどういう国なの?
フランスとどういう関係にある国なの?
という読み手側の需要は十分にあった時代だったのだなあ。
腑に落ちました。

デンマークの歴史教科書 [本]


デンマーク国民をつくった歴史教科書

デンマーク国民をつくった歴史教科書

  • 作者: ニコリーネ・マリーイ ヘルムス
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2013/02/28
  • メディア: 単行本


ちょっとおもしろそうなので買ってみました。
現地の小中学生向けの内容とのことですが、
日本でデンマークの歴史教科書を読みたがる年代はもうちょっと上なので
翻訳の文体は日本の大人向けになっています。

デンマークは今もって王国なので
教科書も治世別に章分けされているのが特徴。
(近世以降はそうでもないですが…)

読み物としておもしろいかといえば、そういうことはありません。
教科書なので広く浅く、でも触れたくないところはスルーする。
そんな感じなので、地名、人名の現地綴りとカナ発音を知りたい人には有用。

で、キリスト教以前の信仰については
本当にあっさり述べられている程度。
昔の地元の神様は生け贄要求してました、なんてことは
子供向けの本には書けないので、湿地遺体の話とかも総スルーです。

しかし、
なぜかトールがロキと一緒にミョルニル取り返しに行く話と
バルドルがロキのせいで死んで、最終的にロキの悪事がばれて
ロキがお仕置きされる話だけは載ってます。

デンマークではオーディンよりトールの方が人気あるんですね。

デアゴスティーニのハヤブサ [本]

http://deagostini.jp/site/shb/pretop/index.html

なにこれ、かっこいい。
塗装済みで組み立てるのが簡単。
いいね、いいねー と思いながら
書店で手に取ってみたら
創刊号のパーツが新生児の頭ぐらいの大きさでびっくりしましたの。
でかい!でかすぎる!

このサイズだと、80週間根気良く集めて組み立てても
置く場所を確保するのが難しいのです。
組み立ててる間にホコリをかぶらないようにするのも
ある意味難儀というか。
ていうか、20ヶ月かかるんだったら
パーツ積んでおいて一気に組み立てる方がいいかもねー。

さもなくば、20号分ずつ集めては組み立てることを4回繰り返すか。

ところで、俺フィギュア。
https://deagostini.jp/mailadd/shb/

当選者の写真をもとに、本人そっくりの仕上がりにします。

ってさー。
応募者が女性だったらどーするんだろー。
写真がわりにふーじこちゃんのキャラ絵送られて来たら
ふーじこちゃんのアタシフィギュアを作ってくれるんだろうか。

人によっては
「自分のひいきの役者さん」の写真を送ってくるかもしれないなー。
そういう人が出ると、肖像権の問題が発生するけど、
そこんとこは大丈夫なんだろーか。

十二国記 [本]

新刊「丕緒の鳥」を読んで思ったことをつらつら書きます。

「 丕緒の鳥」は傾きかけてる国、傾いている国が舞台の話が多いので
読んでてちょっと落ち込む。

◆丕緒の鳥
官吏の半分は女性、というわりに
女性が少学や大学へ行って苦学して官吏になる話は全然出て来ない。
女性の官吏の出番があるとすれば
その多くは彼女達が身を犠牲にして国難に立ち向かったり
過酷な運命に飲み込まれる話ばかり。
庶民の女性もそういう話ばかり。

というか、男性もひどい目に遭ってはいるんだけど
女性や子供が惨い仕打ちを受けることに焦点が当てられることが多い。
これは「屍鬼」でも顕著だったなあ。
単純に、書きやすいからそうなってるんだろうか。

あと
同じ姓の王が続けて立つことはないという決まりがあるのに
舒栄が姉の後を襲って王を名乗ったときに
誰も偽王だと断じることができなかったということに対して
今回も明確が答えが得られなかったのがちょっと残念。

庶民はともかく、官吏は天鋼知ってるよね?

◆落照の獄
法を司る立場にある人が
王の勅命と市井の民と自分の良心の板挟みになる話。
結局、罪人が自らを裁きました。
後味はあんまりよろしくありません。

◆青条の蘭
未読

◆風信
為政者が決めたことを守らなかったという理由で
街が丸ごと焼き払われる、ということは平和な日本の現実から考えると
とても遠い世界の話のことに思えるけど
今この瞬間にも、
そういうことが世界のどこかで起きていると考えるとやっぱり気持ちが沈む。

街を治める人がどちらに味方するかで
その街に住む人たちの運命が定まってしまうのも理不尽。
そもそも権とはなんなんだろう?と考えざるを得ない。

「風信」では偽王側についた街で
陽子の軍の手で住人が無為に殺される。
陽子は正統な王だけれども、
彼女が王になることで彼女の意思に関わらず、無辜の民が命を失う。
惨いなあと思うけど、そういうものだから仕方ないのかなあ…。

予王が「あんな王でもいないよりはましだった」とか言われちゃうぐらいなんで
民にしてみれば王は天意に押し付けられた王でしかないんだろうなあ。
あの世界の民には、喜びより絶望の方が深いように思えてならない。

っていうか、
王が結構頻繁に代替わりするのに朝廷の官僚は居座ったままなんだから
官僚にしてみても
天意に押し付けられた王は適当に機嫌を取って転がしておけば
政はそこそこ回せるからオッケー的な何かを感じますねー。
どっかの国みたいですね。
王にリーダーシップはあんまりいらない的な何か。

情に流されて憐れんだり憤ったりしてる麒麟って
もしかして 私たちのことなのか?!

アイルランド料理本買っちゃった [本]


家庭で作れるアイルランド料理

家庭で作れるアイルランド料理

  • 作者: 松井 ゆみ子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/17
  • メディア: 大型本


こないだコドル作ったらめっちゃおいしかったんで
レシピ本欲しくなっちゃったのです。
(じゃがいもって甘いんだなあと、二三日置いたコドル食べて思ったのでした)

松井ゆみ子さんの本はこれ以外にも二冊持ってます…たはー。釣られすぎですわな。
アイルランド料理というと
日本国内ではアイリッシュパブでしか食べられないですよね。

でもアイリッシュパブでは
「たったこれっぽっちじゃお腹は膨れません」という感じの量を
とんでもないお値段で提供してくださるので
(まあ、あれは多分ビールのつまみなのでしょう)
がっつりアイルランド料理を食べたいと思う場合は
自宅で作って食べるのが一番良いと思っております。

しかしこの本のカバーの折り返し見てがっくりしました。
同じシリーズで
トルコ料理とロシア料理とスペイン料理のも持ってる…たはー。釣られry
スペイン料理の本のイチ押しは
トルティーヤ(じゃがいものスペイン風オムレツ)

トルコ料理の本のイチ押しは
イズミル風キョフテ(肉団子のトマトソース煮)

です。
ロシア料理は、作ってもらったのを食べるのが良いです。
自宅でツボ焼きとか無理ですもん。ほほほ。

君にはもうそんなことをしている時間は残されていない [本]


君にはもうそんなことをしている時間は残されていない

君にはもうそんなことをしている時間は残されていない

  • 作者: 千田 琢哉
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2013/01/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


70の短いフレーズと
それに添えられる短い提言風のエッセイ。
読みやすいし、するっと心に入って来る。
一年、一月、一日、一時間、一分、一秒と
いろんな視点で時間の無駄をなくしていきましょう的な内容。
ただ、効率あげて成果を出すぜ、オー!
というビジネス本路線な内容ではなく
時間と上手につきあって
捨てるものは捨て、手放すべき無駄な執着とはお別れしましょう、みたいな
ライフスタイル本…なのでしょうね。

おもしろいけど…とりあえずどう生きるべきかは自分で探さないとなー。
答えはここにはありません。

スパークル [本]


Sparkle vol.13 (メディアボーイMOOK)

Sparkle vol.13 (メディアボーイMOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: メディアボーイ
  • 発売日: 2013/02/15
  • メディア: 大型本



表紙はだいぶ大人しめのデザインで地味ですが
中身はグラビア満載というか、1ページ1アップとか
そういう写真がどーんどーんと載ってて
びっくりしました。
…なんか目がチカチカする。

今話題の舞台毎に出演者のグループインタビュー記事が載ってて、
巻末に各記事のグループ集合写真に
写真に写っている役者さんたちのサインが合成されたものが綴じ込まれてます。
…今はこういう+αで差をつけるようになってるんですね。
アンケートプレゼントのチェキも
もうそんなに特別感がなくなってるから
(ファンミーティングや通販で購入できるから)
買ったらもれなくついてくるものに付加価値をつけるような感じ。

(とはいえ、ダンスマガジンまで
 ポスター付録につけるようになったのはちょっとやり過ぎじゃないかと思った…)

読んだ感想は「みんな負けず嫌いだねー」です。
生き馬の目を抜くような業界にいるから
当たり前と言えば当たり前なのですが
もっと上を目指してやる!という気概を持ってる人たちは
ものすごく貪欲にがんばってるのだな、と。

あのときもっと○○してたら…って思うよりは
思いっきりやっちゃう方が悔いは少ないと思う。
昨日があって今日があって明日もあるけど
明日が必ず来るとは限らないもの。