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ウルヴァリン SAMURAI [X-MEN]

台風の雨の合間を縫って観にいってきました。

これはウルヴァリン映画であって
X-MEN映画・ミュータント映画と呼ぶには
ちょっとミュータント成分が薄い。
元々X-MENは群像劇的な作品で、
ウルヴァリンのスピンオフ企画だったX-MEN ZEROでも
それは踏襲されていたんですが、今回はその要素は皆無です。
その分、あの世界の中での日本の描写に力入れすぎたかなーって感じですね。

あとマリコ、ユキオのダブルヒロインはよかったけど男性陣が全体的に印象が弱い。
悪役・敵役って言っても薄味でした。
マグニートーやヴィクターやフェニックスと比べると…。
ヴァイパーの無駄遣いもちょっと…。
あんな扱いならアベンジャーズで使わせてもらった方がよかった。
>ヴァイパー=マダム・ヒドラ

そもそもなんでローガンがスットコ病をこじらせてるんでしょうかー。
あなた、ジーンの恋人でもなんでもないでしょう。
片思いだったからとか殺しちゃったからとかあるにしてもさー。
ケイラのこと覚えてたからまあいいかなあと思う一方で
いつケイラのこと思い出したのよ、とも思った…。

あと、
「わあ、ドキがムネムネしちゃうなあ」的なシーンで
本当にドキがムネムネしてる場合じゃないでしょう!
相手は一応婚約者がいる人なんですよ?
まあ、でもローガンは元々そういう奴だと言ってしまえばそれまで です。

スタッフロールでなんとかX-MENになったというか
DOFPへの合流地点に辿り着いたという感じでした。
マグナスと教授の登場シーンの演出はとてもよかった。

ヒュー様のセンチメンタルジャーニーを観たい人にはお勧め。
かっこいい真田さんのアクションを観たい人にもお勧め(憎まれ役ですが)。

が、ミュータント群像劇を観たい人にはあんまりお勧めできません。
これはウルヴァリンだけどX-MENではないです。本当に。
今回のスポンサー枠はアウディ、サントリー「響」ぐらいしか
よくわかりませんでした。

突っ込みどころ
・原爆の炸裂する高度も、B29の高度も低すぎます。
・長崎→東京を車で瞬間移動。ドイツ車半端ない。
・芝→新橋→秋葉原→上野 をお手手つないで逃げる。しかも和服で。
・上野駅のホームが地下ではなかったような…。
・東海道新幹線の始発駅は上野ではなく東京です…。
・九州新幹線の始発駅は上野ではなく博多です。
・新幹線に上野から乗ってあまり間をおかずにバトル勃発。車体は九州新幹線。
・その刀、断斬じゃなくて斬鉄剣なんじゃ?
・側方宙返りしまくりのアクロバティック剣道が今熱い。
・最初にモーツァルトのレクイエムかけるとか…。
・やたらとやくざがガイジン連呼するんで
 あそこまで来る途中で無関係の外国籍の人が犠牲になっていないか心配です。
・ユキオの「矢志田様の死が予知できなかった」ことの意味は
 伏線としては有効だったけど、ちょっと伝わりにくかったかも。
・日本語脚本の台詞の言いまわしがちょっと不自然なところが気になった…。
・矢にロープつけるとか、ないない。