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グレイテスト・ショーマン [映画]

TwitterのTLでとても評判が良かったので観てきました。

まあ当たり前と言えば当たり前なんですが
歌って踊る演出が
映画で扱っているショービジネスシーンとの相性が
とても良いなあと思いました。
これが例えば退屈なデスクワークのシーンを
キーボードを音楽に合わせて叩く演技と歌でやってたら
多分白けてたと思います。
心が高揚しているシーンや
時間を早回しにしたいところは
ガンガン歌って踊る。
ショーのシーンも当然歌って踊る。
説明台詞を延々と演技の部分でやるとしんどいから
そういうのも歌って踊るシーンにまとめる。
脚本書いた人も構成した人も実に巧みです。

全体的に二拍子や四拍子で地に足を踏みしめるレパートリーが多い中
チャリティの揺れる心を描くシーンだけは三拍子。
あそこだけガラッと空気が変わるの、すごいです。


主人公のバーナムは
いつか一緒になりたいと願っていた幼なじみの女性と結ばれ
彼女と子供達のためにショービジネスの世界に入っていきます。
(尤も、最初はそのつもりではなかったのですが)
バーナムがビジネスパートナーに選んだ男性を駆り立てたのも
恋心だったのを考えると、一面的にはラブストーリーだったのかなあ。

さて、バーナムのショーの出し物に選ばれたマイノリティたちは
居場所と家族のような存在を得、サーカス・ショーは大繁盛。
(このあたり、形を変えた「ミュータント」の物語だなあと思いました)

しかし更なる成功を求めてバーナムはサーカス以外のジャンルにも
手を染めていきますが…。
栄光とスキャンダル、そしてそこからの復活。
持つべきものは良きパートナー(ダブルミーニング)ですね…。
納まるところに納まって大団円となりました。

それにしてもリンド嬢。
婚外子かつ赤毛となればもう
言葉に尽くせないぐらい苦労しただろうなあという感じ。
彼女も一時の成功でもパトロンでもなく
伴侶としてのバーナムを欲していたのかもしれませんが…。
でもそれは無理だったという。
まあ仕方がないですよね。