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15時17分、パリ行き [映画]

予告通りの映画ではありません。
メインはテロリストと対決するシーンではないので
ご注意ください。

とりたてて取り柄があるわけではないが
自分の願いを神に祈り
自分のなりたいものになるための努力をする才能があった人物が
自分のなりたいと願ったものになった物語。

そこに至る道のりは
偶然と本人にとっては不本意な選択の積み重ねだったわけですが
運命にドライブされて彼はそこに辿り着き
自らの力で危機を乗り越えて沢山の人を救いました。
主人公三人の旅程と彼らの半生を辿るロードムービー的な作品で
過去と現在を行ったり来たりする構成ですが
筋書きがきちんとしているので
見ていて混乱するようなことは全くありませんでした。
「あのときの○○がとても役に立った」という話を
丹念に整理して積み重ねていった結果、こういう形になったのかなあ。
ストーリーテーリングがうまいです。

ジェフリー・アーチャーが「サーガ」形式の物語で
よくこういう手法を使うなあ、と後から思いました。
このお話、多分小説になっても面白いと思います。

◆アンソニー
プロムに憧れて転校しただけあって
女性のエスコートは手慣れたもんだなあと思いました。
ミスター・自撮り棒。

◆ストーン
感銘を受けたものを胸に刻みつつ
自分にできることを続けることができるというのは
やっぱりひとつの才能なのだと思います。
挫折することは一度や二度ではなかったですが
途中で投げ出さなかったのが兎に角すごい。

◆アレク
なんでミュラーのユニ着てるんですかー。
(当時の再現だということはわかっていますけれどもね〜)

彼ら三人のうち誰が欠けてもダメだった。
それを考えると間違いなく
友情・努力・勝利 な作品です。